民数記7-8 ; マルコ4:21-41

民数記

第7章

7:1モーセが幕屋を建て終り、これに油を注いで聖別し、またそのすべての器、およびその祭壇と、そのすべての器に油を注いで、これを聖別した日に、7:2イスラエルのつかさたち、すなわち、その父祖の家の長たちは、ささげ物をした。彼らは各部族のつかさたちであって、その数えられた人々をつかさどる者どもであった。7:3彼らはその供え物を、主の前に携えてきたが、おおいのある車六両と雄牛十二頭であった。つかさふたりに車一両、ひとりに雄牛一頭である。彼らはこれを幕屋の前に引いてきた。7:4その時、主はモーセに言われた、7:5「あなたはこれを会見の幕屋の務に用いるために、彼らから受け取って、レビびとに、おのおのその務にしたがって、渡さなければならない」。7:6そこでモーセはその車と雄牛を受け取って、これをレビびとに渡した。7:7すなわち、ゲルションの子たちには、その務にしたがって、車二両と雄牛四頭を渡し、7:8メラリの子たちには、その務にしたがって車四両と雄牛八頭を渡し、祭司アロンの子イタマルに、これを監督させた。7:9しかし、コハテの子たちには、何をも渡さなかった。彼らの務は聖なる物を、肩にになって運ぶことであったからである。7:10つかさたちは、また祭壇に油を注ぐ日に、祭壇奉納の供え物を携えてきて、その供え物を祭壇の前にささげた。7:11主はモーセに言われた、「つかさたちは一日にひとりずつ、祭壇奉納の供え物をささげなければならない」。
7:12第一日に供え物をささげた者は、ユダの部族のアミナダブの子ナションであった。7:13その供え物は銀のさら一つ、その重さは百三十シケル、銀の鉢一つ、これは七十シケル、共に聖所のシケルによる。この二つには素祭に使う油を混ぜた麦粉を満たしていた。7:14また十シケルの金の杯一つ。これには薫香を満たしていた。7:15また燔祭に使う若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の小羊一頭。7:16罪祭に使う雄やぎ一頭。7:17酬恩祭の犠牲に使う雄牛二頭、雄羊五頭、雄やぎ五頭、一歳の雄の小羊五頭であって、これはアミナダブの子ナションの供え物であった。
7:18第二日にはイッサカルのつかさ、ツアルの子ネタニエルがささげ物をした。7:19そのささげた供え物は銀のさら一つ、その重さは百三十シケル、銀の鉢一つ、これは七十シケル、共に聖所のシケルによる。この二つには素祭に使う油を混ぜた麦粉を満たしていた。7:20また十シケルの金の杯一つ、これには薫香を満たしていた。7:21また燔祭に使う若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の小羊一頭。7:22罪祭に使う雄やぎ一頭。7:23酬恩祭の犠牲に使う雄牛二頭、雄羊五頭、雄やぎ五頭、一歳の雄の小羊五頭であって、これはツアルの子ネタニエルの供え物であった。
7:24第三日にはゼブルンの子たちのつかさ、ヘロンの子エリアブ。7:25その供え物は銀のさら一つ、その重さは百三十シケル、銀の鉢一つ、これは七十シケル、共に聖所のシケルによる。この二つには素祭に使う油を混ぜた麦粉を満たしていた。7:26また十シケルの金の杯一つ、これには薫香を満たしていた。7:27また燔祭に使う若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の小羊一頭。7:28罪祭に使う雄やぎ一頭。7:29酬恩祭の犠牲に使う雄牛二頭、雄羊五頭、雄やぎ五頭、一歳の雄の小羊五頭であって、これはヘロンの子エリアブの供え物であった。
7:30第四日にはルベンの子たちのつかさ、シデウルの子エリヅル。7:31その供え物は銀のさら一つ、その重さは百三十シケル、銀の鉢一つ、これは七十シケル、共に聖所のシケルによる。この二つには素祭に使う油を混ぜた麦粉を満たしていた。7:32また十シケルの金の杯一つ、これには薫香を満たしていた。7:33また燔祭に使う若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の小羊一頭。7:34罪祭に使う雄やぎ一頭。7:35酬恩祭の犠牲に使う雄牛二頭、雄羊五頭、雄やぎ五頭、一歳の雄の小羊五頭であって、これはシデウルの子エリヅルの供え物であった。
7:36第五日にはシメオンの子たちのつかさ、ツリシャダイの子シルミエル。7:37その供え物は銀のさら一つ、その重さは百三十シケル、銀の鉢一つ、これは七十シケル、共に聖所のシケルによる。この二つには素祭に使う油を混ぜた麦粉を満たしていた。7:38また十シケルの金の杯一つ、これには薫香を満たしていた。7:39また燔祭に使う若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の小羊一頭。7:40罪祭に使う雄やぎ一頭。7:41酬恩祭の犠牲に使う雄牛二頭、雄羊五頭、雄やぎ五頭、一歳の雄の小羊五頭であって、これはツリシャダイの子シルミエルの供え物であった。
7:42第六日にはガドの子たちのつかさ、デウエルの子エリアサフ。7:43その供え物は銀のさら一つ、その重さは百三十シケル、銀の鉢一つ、これは七十シケル、共に聖所のシケルによる。この二つには素祭に使う油を混ぜた麦粉を満たしていた。7:44また十シケルの金の杯一つ、これには薫香を満たしていた。7:45また燔祭に使う若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の小羊一頭。7:46罪祭に使う雄やぎ一頭。7:47酬恩祭の犠牲に使う雄牛二頭、雄羊五頭、雄やぎ五頭、一歳の雄の小羊五頭であって、これはデウエルの子エリアサフの供え物であった。
7:48第七日にはエフライムの子たちのつかさ、アミホデの子エリシャマ。7:49その供え物は銀のさら一つ、その重さは百三十シケル、銀の鉢一つ、これは七十シケル、共に聖所のシケルによる。この二つには素祭に使う油を混ぜた麦粉を満たしていた。7:50また十シケルの金の杯一つ、これには薫香を満たしていた。7:51また燔祭に使う若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の小羊一頭。7:52罪祭に使う雄やぎ一頭。7:53酬恩祭の犠牲に使う雄牛二頭、雄羊五頭、雄やぎ五頭、一歳の雄の小羊五頭であって、これはアミホデの子エリシャマの供え物であった。
7:54第八日にはマナセの子たちのつかさ、パダヅルの子ガマリエル。7:55その供え物は銀のさら一つ、その重さは百三十シケル、銀の鉢一つ、これは七十シケル、共に聖所のシケルによる。この二つには素祭に使う油を混ぜた麦粉を満たしていた。7:56また十シケルの金の杯一つ、これには薫香を満たしていた。7:57また燔祭に使う若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の小羊一頭。7:58罪祭に使う雄やぎ一頭。7:59酬恩祭の犠牲に使う雄牛二頭、雄羊五頭、雄やぎ五頭、一歳の雄の小羊五頭であって、これはパダヅルの子ガマリエルの供え物であった。
7:60第九日にはベニヤミンの子らのつかさ、ギデオニの子アビダン。7:61その供え物は銀のさら一つ、その重さは百三十シケル、銀の鉢一つ、これは七十シケル、共に聖所のシケルによる。この二つには素祭に使う油を混ぜた麦粉を満たしていた。7:62また十シケルの金の杯一つ、これには薫香を満たしていた。7:63また燔祭に使う若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の小羊一頭。7:64罪祭に使う雄やぎ一頭。7:65酬恩祭の犠牲に使う雄牛二頭、雄羊五頭、雄やぎ五頭、一歳の雄の小羊五頭であって、これはギデオニの子アビダンの供え物であった。
7:66第十日にはダンの子たちのつかさ、アミシャダイの子アヒエゼル。7:67その供え物は銀のさら一つ、その重さは百三十シケル、銀の鉢一つ、これは七十シケル、共に聖所のシケルによる。この二つには素祭に使う油を混ぜた麦粉を満たしていた。7:68また十シケルの金の杯一つ、これには薫香を満たしていた。7:69また燔祭に使う若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の小羊一頭。7:70罪祭に使う雄やぎ一頭。7:71酬恩祭の犠牲に使う雄牛二頭、雄羊五頭、雄やぎ五頭、一歳の雄の小羊五頭であって、これはアミシャダイの子アヒエゼルの供え物であった。
7:72第十一日にはアセルの子たちのつかさ、オクランの子パギエル。7:73その供え物は銀のさら一つ、その重さは百三十シケル、銀の鉢一つ、これは七十シケル、共に聖所のシケルによる。この二つには素祭に使う油を混ぜた麦粉を満たしていた。7:74また十シケルの金の杯一つ、これには薫香を満たしていた。7:75また燔祭に使う若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の小羊一頭。7:76罪祭に使う雄やぎ一頭。7:77酬恩祭の犠牲に使う雄牛二頭、雄羊五頭、雄やぎ五頭、一歳の雄の小羊五頭であって、これはオクランの子パギエルの供え物であった。
7:78第十二日にはナフタリの子たちのつかさ、エナンの子アヒラ。7:79その供え物は銀のさら一つ、その重さは百三十シケル、銀の鉢一つ、これは七十シケル、共に聖所のシケルによる。この二つには素祭に使う油を混ぜた麦粉を満たしていた。7:80また十シケルの金の杯一つ、これには薫香を満たしていた。7:81また燔祭に使う若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の小羊一頭。7:82罪祭に使う雄やぎ一頭。7:83酬恩祭の犠牲に使う雄牛二頭。雄羊五頭、雄やぎ五頭、一歳の雄の小羊五頭であって、これはエナンの子アヒラの供え物であった。
7:84以上は祭壇に油を注ぐ日に、イスラエルのつかさたちが、祭壇を奉納する供え物として、ささげたものである。すなわち、銀のさら十二、銀の鉢十二、金の杯十二。7:85銀のさらはそれぞれ百三十シケル、鉢はそれぞれ七十シケル、聖所のシケルによれば、この銀の器は合わせて二千四百シケル。7:86また薫香の満ちている十二の金の杯は、聖所のシケルによれば、それぞれ十シケル、その杯の金は合わせて百二十シケルであった。7:87また燔祭に使う雄牛は合わせて十二、雄羊は十二、一歳の雄の小羊は十二、このほかにその素祭のものがあった。また罪祭に使う雄やぎは十二。7:88酬恩祭の犠牲に使う雄牛は合わせて二十四、雄羊は六十、雄やぎは六十、一歳の雄の小羊は六十であって、これは祭壇に油を注いだ後に、祭壇奉納の供え物としてささげたものである。
7:89さてモーセは主と語るために、会見の幕屋にはいって、あかしの箱の上の、贖罪所の上、二つのケルビムの間から自分に語られる声を聞いた。すなわち、主は彼に語られた。

第8章

8:1主はモーセに言われた、8:2「アロンに言いなさい、『あなたがともし火をともす時は、七つのともし火で燭台の前方を照すようにしなさい』」。8:3アロンはそのようにした。すなわち、主がモーセに命じられたように、燭台の前方を照すように、ともし火をともした。8:4燭台の造りは次のとおりである。それは金の打ち物で、その台もその花も共に打物造りであった。モーセは主に示された型にしたがって、そのようにその燭台を造った。
8:5主はまたモーセに言われた、8:6「レビびとをイスラエルの人々のうちから取って、彼らを清めなさい。8:7あなたはこのようにして彼らを清めなければならない。すなわち、罪を清める水を彼らに注ぎかけ、彼らに全身をそらせ、衣服を洗わせて、身を清めさせ、8:8そして彼らに若い雄牛一頭と、油を混ぜた麦粉の素祭とを取らせなさい。あなたはまた、ほかに若い雄牛を罪祭のために取らなければならない。8:9そして、あなたはレビびとを会見の幕屋の前に連れてきて、イスラエルの人々の全会衆を集め、8:10レビびとを主の前に進ませ、イスラエルの人々をして、手をレビびとの上に置かせなければならない。8:11そしてアロンは、レビびとをイスラエルの人々のささげる揺祭として、主の前にささげなければならない。これは彼らに主の務をさせるためである。8:12それからあなたはレビびとをして、手をかの雄牛の頭の上に置かせ、その一つを罪祭とし、一つを燔祭として主にささげ、レビびとのために罪のあがないをしなければならない。8:13あなたはレビびとを、アロンとその子たちの前に立たせ、これを揺祭として主にささげなければならない。
8:14こうして、あなたはレビびとをイスラエルの人々のうちから分かち、レビびとをわたしのものとしなければならない。8:15こうして後レビびとは会見の幕屋にはいって務につくことができる。あなたは彼らを清め、彼らをささげて揺祭としなければならない。8:16彼らはイスラエルの人々のうちから、全くわたしにささげられたものだからである。イスラエルの人々のうちの初めに生れた者、すなわち、すべてのういごの代りに、わたしは彼らを取ってわたしのものとした。8:17イスラエルの人々のうちのういごは、人も獣も、みなわたしのものだからである。わたしはエジプトの地で、すべてのういごを撃ち殺した日に、彼らを聖別してわたしのものとした。8:18それでわたしはイスラエルの人々のうちの、すべてのういごの代りにレビびとを取った。8:19わたしはイスラエルの人々のうちからレビびとを取って、アロンとその子たちに与え、彼らに会見の幕屋で、イスラエルの人々に代って務をさせ、またイスラエルの人々のために罪のあがないをさせるであろう。これはイスラエルの人々が、聖所に近づいて、イスラエルの人々のうちに災の起ることのないようにするためである」。
8:20モーセとアロン、およびイスラエルの人々の全会衆は、すべて主がレビびとの事につき、モーセに命じられた所にしたがって、レビびとに行った、すなわち、イスラエルの人々は、そのように彼らに行った。8:21そこでレビびとは身を清め、その衣服を洗った。アロンは彼らを主の前にささげて揺祭とした。アロンはまた彼らのために、罪のあがないをして彼らを清めた。8:22こうして後、レビびとは会見の幕屋にはいって、アロンとその子たちに仕えて務をした。すなわち、彼らはレビびとの事について、主がモーセに命じられた所にしたがって、そのように彼らに行った。
8:23主はまたモーセに言われた、8:24「レビびとは次のようにしなければならない。すなわち、二十五歳以上の者は務につき、会見の幕屋の働きをしなければならない。8:25しかし、五十歳からは務の働きを退き、重ねて務をしてはならない。8:26ただ、会見の幕屋でその兄弟たちの務の助けをすることができる。しかし、務をしてはならない。あなたがレビびとにその務をさせるには、このようにしなければならない」。


マルコ

第4章

4:21また彼らに言われた、「ますの下や寝台の下に置くために、あかりを持ってくることがあろうか。燭台の上に置くためではないか。4:22なんでも、隠されているもので、現れないものはなく、秘密にされているもので、明るみに出ないものはない。4:23聞く耳のある者は聞くがよい」。4:24また彼らに言われた、「聞くことがらに注意しなさい。あなたがたの量るそのはかりで、自分にも量り与えられ、その上になお増し加えられるであろう。4:25だれでも、持っている人は更に与えられ、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう」。
4:26また言われた、「神の国は、ある人が地に種をまくようなものである。4:27夜昼、寝起きしている間に、種は芽を出して育って行くが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。4:28地はおのずから実を結ばせるもので、初めに芽、つぎに穂、つぎに穂の中に豊かな実ができる。4:29実がいると、すぐにかまを入れる。刈入れ時がきたからである」。
4:30また言われた、「神の国を何に比べようか。また、どんな譬で言いあらわそうか。4:31それは一粒のからし種のようなものである。地にまかれる時には、地上のどんな種よりも小さいが、4:32まかれると、成長してどんな野菜よりも大きくなり、大きな枝を張り、その陰に空の鳥が宿るほどになる」。
4:33イエスはこのような多くの譬で、人々の聞く力にしたがって、御言を語られた。4:34譬によらないでは語られなかったが、自分の弟子たちには、ひそかにすべてのことを解き明かされた。
4:35さてその日、夕方になると、イエスは弟子たちに、「向こう岸へ渡ろう」と言われた。4:36そこで、彼らは群衆をあとに残し、イエスが舟に乗っておられるまま、乗り出した。ほかの舟も一緒に行った。4:37すると、激しい突風が起り、波が舟の中に打ち込んできて、舟に満ちそうになった。4:38ところがイエス自身は、舳の方でまくらをして、眠っておられた。そこで、弟子たちはイエスをおこして、「先生、わたしどもがおぼれ死んでも、おかまいにならないのですか」と言った。4:39イエスは起きあがって風をしかり、海にむかって、「静まれ、黙れ」と言われると、風はやんで、大なぎになった。4:40イエスは彼らに言われた、「なぜ、そんなにこわがるのか。どうして信仰がないのか」。4:41彼らは恐れおののいて、互に言った、「いったい、この方はだれだろう。風も海も従わせるとは」。


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